トレカ印刷の落とし穴!「塗り足し」って何?

自分でデザインしたトレカをいざ印刷してみたら、
「端の方に意図しない白い隙間ができてしまった!」
「大事な文字がギリギリで切れてしまった」
ということが発生することがあります。(もったいない…)
画面上でどれだけ完璧に見えていても、実際の印刷・加工の現場では、
紙の伸縮や機械の動きによってコンマ数ミリのわずかなズレがどうしても発生してしまいます。
この印刷ならではの物理的な特性をカバーし、
市販のカードゲームと変わらない「フチなし印刷」の美しいトレカを仕上げるために、データ作成で絶対に欠かせない仕組みがあります。
それが「塗り足し(裁ち落とし)」です。
白い隙間にサヨナラ。量産時のクオリティを保証する背景の引き伸ばし

印刷会社では大きな紙に何枚ものトレカを並べて印刷し、
後からカードのサイズ(仕上がり線)に合わせて大きな刃物で一気にカットします。
このとき、デザインの背景が「仕上がりサイズ」ぴったりで作られていると、刃が外側にほんのわずかでもズレた瞬間、印刷されていない紙の地色(白)が細い線となって見えてしまうのです。
美しい仕上がりを約束する「塗り足し」の役割
デザインの背景を実際の仕上がりサイズよりも一回り大きく外側まで引き伸ばしておくこと。
これにより断裁がどちらの方向にズレたとしても、常に背景のデザインが存在するため、白いフチが出るのを完璧に防ぐことができます。
わずか「数ミリ」の余裕が、市販品クオリティへの境界線
では、具体的にどれくらい背景を大きく作ればよいのでしょうか。
一般的な様々な印刷物では「上下左右3mmずつ」が主流です。
例えば、一般的なレギュラーサイズのトレカ(63mm×88mm)を作る場合、塗り足しを上下左右に3mmずつ足した「69mm×94mm」が、データとして作成すべき全体のサイズになります。
仕上がりサイズ: 63mm × 88mm(実際に手元に届くカードの大きさ)
データ制作サイズ: 66mm × 91mm(塗り足しを含んだ、背景を描くべき大きさ)
データを入稿する際は、この「一回り大きいサイズ」の全面に背景デザインがしっかりと敷き詰められているかを必ず確認してください。背景をただ拡大するだけでなく、パターンやグラデーションが途切れずに外側まで伸びていることが、美しいトレカを作るための絶対条件です。
大切なロゴやテキストを守り抜く、内側の「見えない防波堤」
塗り足しが「外側のズレ」への対策なら、もう一つ忘れてはならないのが「内側のズレ」への対策です。
断裁の刃が内側にズレた場合、今度はカードの端にある重要な要素が切り落とされてしまう危険性があります。
これを取り締まるのが、仕上がり線よりもさらに2mm〜3mm内側に設定する「セーフティゾーン(安全領域)」という考え方です。
テキスト・文字・重要なロゴ
キャラクターの顔や、見切れてほしくないメインイラスト
カードの属性アイコンや数値などのステータス表記
これらの「切れたら困る要素」は、すべてこのセーフティゾーンの内側に収まるように配置するのが鉄則です。
外側の塗り足しへと背景を伸ばしつつ、重要な情報は内側にギュッと守る。
この「外への広がり」と「内への凝縮」のバランスこそが、市販の高級トレカと変わらない圧倒的な完成度を生み出す最大の秘密です。
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ガイド線に合わせるだけで、初めての方でも迷わずプロ仕様のデータが完成しますので、ぜひご活用ください!
